内容紹介：４６年前に起きた鹿児島・大崎事件。３度の再審開始決定にもかかわらず検察抗告で長引く審理を分析し、冤罪原因と再審制度を考える。
もくじ情報：第１章　大崎事件とは何か（事件の概要；捜査はどのように進められたか　ほか）；第２章　冤罪はなぜ起こるのか（『冤罪学』は大崎事件の誤判原因；「冤罪の構図」　ほか）；第３章　開きかけた扉と立ちはだかる壁（服役、出所、そして再審申立て；第１次再審　ほか）；第４章　再審制度の「機能不全」（「再審格差」―審理手続規定の不在；証拠開示をめぐる問題　ほか）；第５章　あるべき再審法改正へ（わが国の「再審法」の現状；再審法改正運動の歴史　ほか）

鴨志田　祐美(カモシダ　ユミ)
日本弁護士連合会再審法改正推進室長。１９６２年鹿児島生まれ。早稲田大学卒業後、会社員などを経て２００２年、４０歳で司法試験合格。２００４年、大崎事件第１次特別抗告審から再審弁護団に加わり、以来、第４次再審請求まで事務局長。２０２５年に設置された法制審議会刑事法（再審関係）部会の委員を務める。京都弁護士会所属（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）