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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
ベルジャーエフ,ニコライ(ベルジャーエフ,ニコライ)
1874‐1948。宗教哲学者・政治思想家で、20世紀ロシアの最大の思想家のひとり。キーウ近郊の軍人貴族の家庭に生まれる。マルクス主義思想に接近し、その活動により逮捕・流刑を経験する。その後、実証主義から形而上学的観念論へと転向し、インテリゲンツィアの革命思想を批判する立場をとる。二月革命は熱狂的に迎えるも、十月革命には否定的な態度をとり、1922年9月、いわゆる「哲学者の船」で国外へ追放されることとなった。亡命先のベルリンではマックス・シェーラーやシュペングラーらと交わり、24年にはパリに移住。クラマールに居を構え、ロシア宗教思想誌『道』…() ベルジャーエフ,ニコライ(ベルジャーエフ,ニコライ)
1874‐1948。宗教哲学者・政治思想家で、20世紀ロシアの最大の思想家のひとり。キーウ近郊の軍人貴族の家庭に生まれる。マルクス主義思想に接近し、その活動により逮捕・流刑を経験する。その後、実証主義から形而上学的観念論へと転向し、インテリゲンツィアの革命思想を批判する立場をとる。二月革命は熱狂的に迎えるも、十月革命には否定的な態度をとり、1922年9月、いわゆる「哲学者の船」で国外へ追放されることとなった。亡命先のベルリンではマックス・シェーラーやシュペングラーらと交わり、24年にはパリに移住。クラマールに居を構え、ロシア宗教思想誌『道』の編集など、晩年に至るまで積極的に執筆活動をおこなった |
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ロシアの共産主義はナショナルな特徴に根ざす現象であり、マルクス主義的な見地からのみではけっして説明しきれない―本書においてベルジャーエフは、ロシアにおけるボリシェヴィズムの必然性を、キエフ・ルーシから連綿と続くキリスト教精神と、インテリゲンツィアによって編まれる歴史・思想史のなかに探っていく。
もくじ情報:緒論 ロシアの宗教理念とロシア国家;一 ロシア・インテリゲンツィアの形成とその性格 スラヴ主義と西欧主義;二 ロシアの社会主義とニヒリズム;三 ロシアのナロ…(続く)
ロシアの共産主義はナショナルな特徴に根ざす現象であり、マルクス主義的な見地からのみではけっして説明しきれない―本書においてベルジャーエフは、ロシアにおけるボリシェヴィズムの必然性を、キエフ・ルーシから連綿と続くキリスト教精神と、インテリゲンツィアによって編まれる歴史・思想史のなかに探っていく。
もくじ情報:緒論 ロシアの宗教理念とロシア国家;一 ロシア・インテリゲンツィアの形成とその性格 スラヴ主義と西欧主義;二 ロシアの社会主義とニヒリズム;三 ロシアのナロードニキ主義と無政府主義;四 十九世紀ロシア文学とその予言;五 古典マルクス主義とロシア・マルクス主義;六 ロシア共産主義と革命;七 共産主義とキリスト教;(付)ロシアの魂