ウクライナやロシアの地で繁栄した騎馬民族ハザールとは？ユダヤ教との関連をはじめとする数多の謎を解明する、ハザール研究＝探索の最前線。黒海からカスピ海沿岸にかけて繁栄し、１０世紀後半に滅亡したユダヤ教騎馬民族国家ハザール。ロシア人考古学者による最良の入門書『ハザール―謎の帝国』（Ｓ・プレトニョーヴァ）、ユダヤ・ハザール人が遺した貴重な文字資料『ユダヤ・ハザール往復書簡』、旧ソ連を筆頭に各国のハザールをめぐる政治的思惑に迫った『ハザール探索小史略』を収録！
もくじ情報：第一部　ハザール―謎の帝国（スヴェトラーナ・プレトニョーヴァ）（ハザール、みずから語る；国家の誕生；遊牧生活から都市生活へ；ハザール・アラブ戦争；ハザール国の新しい地理；騒乱・滅亡）；第二部　ユダヤ・ハザール往復書簡（パベル・ココフツォフ＋ノルマン・ゴルブ校訂）（ハザール皇帝ヨセフ宛ハスダイ・イブン・シャプルトの書簡；ハザール皇帝ヨセフの返書（短小版）；無名ハザール・ユダヤ教徒の書簡；ユダヤ・ハザール往復書簡出版に際してのイサアク・アクリシの序文）；第三部　ハザール探索小史略（城田俊）（手紙による探索；からみつく政治；『ハザール―謎の帝国』をめぐって）

城田　俊(シロタ　シュン)
１９３６年、東京に生まれる。１９５９年、東京外国語大学卒業。１９６４年、モスクワ大学大学院修了。北海道大学・広島大学教授を経て、獨協大学名誉教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）