内容紹介：札幌にある北方大学医学部名誉教授の三国が、研究室で殺害された。一カ月後、下北沢の地下駐車場で医療機器販売会社の社員の惨殺死体が発見される。事件を捜査する十津川警部は、以前三国と医療機器販売会社の癒着を内部告発した医師の沢木をＳ島に訪ねるが、その後沢木は溺死する……。ＡＩＤ（非配偶者間人工授精）をめぐる現代医療が生み出す悲劇に十津川警部が迫る。
札幌にある北方大学医学部名誉教授の三国が、研究室で殺害された。一カ月後、下北沢の地下駐車場で医療機器販売会社の社員の惨殺死体が発見される。事件を捜査する十津川警部は、以前三国と医療機器販売会社の癒着を内部告発した医師の沢木をＳ島に訪ねるが、その後沢木は溺死する…。ＡＩＤ（非配偶者間人工授精）をめぐる現代医療が生み出す悲劇に十津川警部が迫る。

西村　京太郎(ニシムラ　キョウタロウ)
１９３０年東京生まれ。６２年、双葉新人賞に『病める心』で入選。６５年、『天使の傷痕』で第１１回江戸川乱歩賞を受賞。７８年、十津川警部を主人公にした鉄道ミステリーを刊行。折からの鉄道ブームとも相まって空前のトラベルミステリー・ブームを作り出した。８１年には『終着駅殺人事件』で第３４回日本推理作家協会賞に輝く。２００４年、第８回日本ミステリー文学大賞を受賞。１０年、第４５回長谷川伸賞、１９年、第４回吉川英治文庫賞を受賞。２２年死去（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）