大正末期。新緑眩い伊豆の街道を旅する学生・川崎は、道中、旅芸人の一行とすれ違う。なかでもその中の踊り子・薫の可憐で明るい姿に心を奪われ、気もそぞろになる。度々出会うなかで一行と親しくなり、彼らの紹介で湯ヶ野の宿を取った川崎は、一緒に楽しいひとときを過ごす。楽しい湯ヶ野の時間も終わりに近づき、一行は下田へ旅立つことになる。彼らの道連れとなる川崎に、薫は下田で一緒に活動写真を観に行く約束を交わすが…。
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