本書は、権利の問題をできるだけ身近な問題としてとらえていただくために、具体的なケースについて具体的に分かりやすく記述するというＱ＆Ａ方式をとった初版本の優れた点を引き継ぐとともに、この間の権利をめぐる新たな状況と問題にも対応するため臨時職員・非常勤職員問題、消防職員問題などを含め設問を大幅に増やしています。そして自治体労働者の権利を体系的に叙述する点での不十分さや、自治体労働者論の立場を補うため「自治体労働者の権利宣言（案）」全文と「その背景と意義」「逐条解説」を収録することとしました。
もくじ情報：第１部　自治体労働者の権利Ｑ＆Ａ（超勤、休日、年休などについて；人事異動、研修、職務命令などについて；事故責任、刑事起訴について；女性の権利について；組合活動の自由、団体行動の権利などについて；団体交渉などの権利について；団結する権利、組織化などについて；政治活動、選挙活動について；処分に対する対抗手段について；臨時・非常勤職員の権利について）；第２部　自治体労働者の権利宣言（案）