本書は指導要録の改訂を前後する頃に発表した小論を中心に構成されており、直面している諸課題に対して短絡的に応答することを避けて、可能な限り国際的な視野や歴史的な視角から問題を捉え直して、新しいステージの意義を明らかにするものである。
もくじ情報：第１部　指導要録改訂期における学力評価の問題（四つの検討課題；戦後教育評価観の位相と転換；学力・学習モデルと評価の問題；総合学習における評価の問題；評価の仕組みの問題）；第２部　総合学習における学力評価の問題（今日の学力問題で問われていること；「学力低下」問題と総合学習；総合学習の教育目標を構想する；総合学習における教育評価のあり方）；第３部　学力評価研究の最前線（教育目標設定の論理―「代行」と「参加」のあいだ；オーセンティック・アセスメントとは何か；学力評価研究の争点）

田中　耕治(タナカ　コウジ)
１９５２年滋賀県に生まれる。１９８０年京都大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。現在、京都大学大学院教育学研究科教育方法学講座教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）