日本および東アジアの産業集積の現状と課題、新たな展望を詳細な調査に基づき提示する。

内容紹介：産業集積論の新たな視座についての追究と検討。国内産業集積についての調査研究の成果。海外、特に東アジアの産業集積の存立実態。経済学・経営学的に重視すべき産業集積論に関わる論点、など。
もくじ情報：第１部　産業集積論の新たな視座を求めて（４つの産業集積の生成・展開・問題―海外の産業集積研究の成果に照らして；地域産業集積論から地域イノベーションシステム論へ―２１世紀地域産業論へのリビュー的展望）；第２部　国内産業集積の新たな展開（国内で将来展望を持つ中小企業の特徴―山形県機械関連製造業の動向から；誘致工場と機械金属産業集積の新たな形成―熊本県の事例を中心に　ほか）；第３部　東アジアの産業集積形成（体制移行期における産業の再編―中国天津・自転車産業の事例；企業間信用と産業集積―国有企業による「三角債」と民間の企業間信用との比較　ほか）；第４部　産業集積をめぐる新たな論点提起部（産業集積と企業間の知的連携；産業集積と中小企業のマネジメント―技術を軸として　ほか）

渡辺　幸男(ワタナベ　ユキオ)
１９４８年神奈川県生まれ。慶應義塾大学経済学部教授、博士（経済学）。日本中小企業学会会長、日本学術振興会産業構造・中小企業第１１８委員会委員長。専門分野は中小企業論、工業経済論（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）