公認会計士監査と新しい分野である「保証業務」の間の共通点は何か。そして、解決すべき課題は何か。

対象が異なる情報の正しさを確保することは可能なのか？財務諸表監査を基点に、内部統制監査、四半期レビューから、ＣＳＲ情報、企業リスク情報、環境報告書等の保証業務まで。
もくじ情報：第１部　監査・保証業務の理論的基礎（監査・保証業務の構成要素とその成立要件；保証業務の概念的枠組み；財務諸表監査、内部統制監査および四半期レビューにおける保証内容の差別化；合理的保証と限定的保証の報告）；第２部　監査・保証業務の対象の外延の拡大―非財務情報に対する保証業務（ＣＳＲ情報の保証業務；企業リスク情報の開示と保証業務；環境報告書・温室効果ガス報告書の保証業務）；第３部　監査・保証業務の対象の内包の深化―財務情報の質的変化への対応（利益情報の質的変化に対応した監査保証の研究課題；利益情報の変容に対する監査・保証業務のあり方；財務諸表における利益調整の合理性に関する質問票調査）；監査・保証業務の発展

内藤　文雄(ナイトウ　フミオ)
１９８１年神戸大学卒業。１９８６年同大学院単位修得退学。同年神戸大学経営学部助手、専任講師、助教授を経て、１９９５年博士（経営学）神戸大学を取得、１９９７年神戸大学経営学部教授、１９９９年同大学院経営学研究科教授、２００６年神戸大学名誉教授、甲南大学経営学部教授となり、現在に至る。専攻は、監査論および財務会計論。日本会計研究学会理事・評議員、日本監査研究学会理事、金融庁企業会計審議会臨時委員、公認会計士試験試験委員、日本公認会計士協会品質管理審議会会長代理、環境省環境報告書審査基準委員会委員などを歴任（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）