日本的精神の至高の境地〈シブミ〉を会得した孤高の暗殺者ニコライ・ヘルの若き日の壮絶な闘い。人気・実力Ｎｏ１作家の大注目作

１９５１年東京。日本的精神の至高の境地“シブミ”を学んだニコライ・ヘルは、服役中にＣＩＡ局員の訪問を受け、釈放と引き換えに暗殺の仕事を請け負った。朝鮮戦争が勃発し、中国とソ連は親密な関係にあるが、アメリカは中国の顧問役であるＫＧＢ幹部ヴォロシェーニンを暗殺し、中ソを反目させようとしていた。標的を知らされ、ニコライは驚いた。母と浅からぬ因縁があったからだ。彼は武器商人になりすまし、北京に赴くが…。

ウィンズロウ，ドン(ウィンズロウ，ドン)
ニューヨーク市に生まれ、ロードアイランド州サウス・キングスタウンで育つ。俳優、舞台演出家、映画館の支配人、サファリ・ガイド、私立探偵など、さまざまな職業に就いた。『ストリート・キッズ』（１９９１年。『このミステリーがすごい！』海外編第２位）に始まる探偵ニール・ケアリー・シリーズや『犬の力』（２００５年。同第１位）、『フランキー・マシーンの冬』（２００６年。同第４位）などの作品を生み出し、日本でも圧倒的な人気を誇っている