現実社会のポピュリズムとの対決を通して、新しい民主主義のための政治理論を創造する。スラヴォイ・ジジェクによる特別論考を付す。

ポピュリズムが跋扈する現実社会との対決から、新しい民主主義のための政治理論を創造する。「敵対性」、「転位」、「偶発性」、「ヘゲモニー」といった重要概念を理論的に定式化し、ポスト・マルクス主義からラディカル・デモクラシーに至る射程へその可能性を展開させる。シャンタル・ムフとの共著論文、精神分析理論と政治理論を節合させたスラヴォイ・ジジェクによる論考も付す。
もくじ情報：第１部（現代革命の新たな考察）；第２部（社会の不可能性について；精神分析とマルクス主義　ほか）；第３部　南アフリカについて（エルネストへの書簡（アレッタ・Ｊ・ノーバル）；アレッタへの書簡）；第４部　インタビュー（ニューレフトの形成；理論、民主主義、社会主義）；付録　言説‐分析を超えて（スラヴォイ・ジジェク）

ラクラウ，エルネスト(ラクラウ，エルネスト)
１９３５年アルゼンチン生まれ（２０１４年没）。長年にわたって英国エセックス大学にて研究活動を展開。ポスト・マルクス主義およびラディカル・デモクラシーの理論家として知られる