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出版社名:集英社
出版年月:2021年4月
ISBN:978-4-08-721163-4
265P 18cm
最後の文人石川淳の世界/集英社新書 1063
田中優子/著 小林ふみ子/著 帆苅基生/著 山口俊雄/著 鈴木貞美/著
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内容紹介・もくじなど
内容紹介:なぜ、今、石川淳なのか?戦時下から戦後を生きた孤高の作家・石川淳の作品には、不自由への〈不服従〉、囚われからの自由を求める人の精神のありようが書き込まれている◆内容◆グローバリズムと新自由主義が世界を制覇しつつある今日、人々の自由はむしろ制限されつつあり、閉塞感や分断が拡大している。今、なぜ石川淳なのか?この孤高の作家を読み解くキーワードは「自由」。古今東西の書物世界を軽快な「精神の運動」で往還した石川の姿勢は知的自由の体現であった。だから、多くの知識人が戦時体制になびいた時代にも、石川は黙らなかった。かくして作品の発禁後、石川は自由を求め江戸の世界に向かう。石川作品には不自由に抗す…(続く
内容紹介:なぜ、今、石川淳なのか?戦時下から戦後を生きた孤高の作家・石川淳の作品には、不自由への〈不服従〉、囚われからの自由を求める人の精神のありようが書き込まれている◆内容◆グローバリズムと新自由主義が世界を制覇しつつある今日、人々の自由はむしろ制限されつつあり、閉塞感や分断が拡大している。今、なぜ石川淳なのか?この孤高の作家を読み解くキーワードは「自由」。古今東西の書物世界を軽快な「精神の運動」で往還した石川の姿勢は知的自由の体現であった。だから、多くの知識人が戦時体制になびいた時代にも、石川は黙らなかった。かくして作品の発禁後、石川は自由を求め江戸の世界に向かう。石川作品には不自由に抗する不服従の精神が刻まれている。本書は5名の識者の解説を通じ、その作品と「絶対自由」の世界に誘う。◆主な内容◆第1章 絶対自由を生きる 田中優子第2章 石川淳の〈江戸〉をどう見るか 小林ふみ子第3章 石川淳『狂風記』論――〈江戸〉がつなぐもの 帆苅基生第4章 石川淳流〈不服従の作法〉―「マルスの歌」 山口俊雄第5章 たとえば「文学」、たとえば「佳人」――総合的石川淳論の方へ 鈴木貞美 ◆執筆者略歴◆田中優子(たなか ゆうこ)法政大学前総長。著書に『江戸の想像力』(ちくま学芸文庫)他多数。小林ふみ子(こばやし ふみこ)法政大学教授。著書に『太田南畝 江戸に狂歌の花咲かす』(岩波書店)等。帆苅基生(ほがり もとお)弘前大学助教。山口俊雄(やまぐち としお)日本女子大学教授。編著に『日本近代文学と戦争』(三弥井書店)。鈴木貞美(すずき さだみ)国際日本文化研究センター、総合研究大学院大学名誉教授。著作多数。
グローバリズムと新自由主義が世界を制覇しつつある今日、人々の自由はむしろ制限されつつあり、閉塞感や分断が拡大している。今、なぜ石川淳なのか?この孤高の作家を読み解くキーワードは「自由」。古今東西の書物世界を軽快な「精神の運動」で往還した石川の姿勢は知的自由の体現であった。だから、多くの知識人が戦時体制になびいた時代にも、石川は黙らなかった。かくして作品の発禁後、石川は自由を求め江戸の世界に向かう。石川作品には不自由に抗する不服従の精神が刻まれている。本書は五名の識者の解説を通じ、その作品と「絶対自由」の世界に誘う。
もくじ情報:第1章 絶対自由を生きる(「天馬賦」に見る絶対自由;精神の運動と絶対自由 ほか);第2章 石川淳の“江戸”をどう見るか(石川淳の“江戸”のはじまり;大田南畝への熱中 ほか);第3章 石川淳『狂風記』論―“江戸”がつなぐもの(はじめに―現代の「八犬伝」;集英社と「狂風記」 ほか);第4章 石川淳流“不服従の作法”―「マルスの歌」(繰り返し言及される「マルスの歌」;流行歌、映画、噂話―メディアを通じた総動員 ほか);第5章 たとえば「文学」、たとえば「佳人」―総合的石川淳論の方へ(その存在;石川淳没後 ほか)
著者プロフィール
田中 優子(タナカ ユウコ)
法政大学前総長
田中 優子(タナカ ユウコ)
法政大学前総長

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