組織のレジリエンス強化とステークホルダーの幸福感醸成のために。企業の復元力（レジリエンス）の向上と、幸福感‐生産性を両立する幸福経営のために、リスクマネジメントをどのように行うべきか？保険論・経営学・法学など多様な視点から２２名の著者が分析。
もくじ情報：復元力と幸福経営を生むリスクマネジメント思考の要諦；第１部　ソフト・コントロールとリスクマネジメント（現代企業におけるリスク情報開示の意義；ヒトのレジリエンスの現代的意義―共感とリスクコミュニケーションの観点から　ほか）；第２部　レジリエンスとリスクマネジメント（全社的リスクマネジメントと組織のレジリエンス；クラウドファンディングに関する一考察　ほか）；第３部　リスクの変遷と倫理リスクマネジメント（近代歯科医療のあゆみ―重大リスク変遷の視点から；近時のリスク変化と賠償責任保険の進展　ほか）；第４部　リーガル・リスクとリスクマネジメント対応の現代的意義（幸福感と介護職の離職との関係性―介護事故裁判を例として；失火責任法の射程―どのような類火に火元の賠償責任が発生するか）

上田　和勇(ウエダ　カズオ)
専修大学名誉教授、商学博士（早稲田大学）。１９７４年早稲田大学商学部卒業、安田火災海上保険株式会社入社、１９７６年同社退社。１９７９年早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了・商学修士。１９８２年早稲田大学大学院商学研究科博士課程単位取得・満期退学。１９８２年専修大学助手、専修大学商学部専任講師（１９８４年）、助教授（１９８７年）、教授（１９９３～２０２１年）を経て現在に至る。１９９５年９月商学博士（早稲田大学）。この間、ロンドンシティ大学客員研究員、シドニー保険研究所に籍をおき調査（１９９５～１９９６年）、専修大学商学研究所所長（２００１～２００８年）、同大学院商学研究科長（２００９～２０１５年）、日本リスクマネジメント学会理事長（２００９～２０１４年、２０１６年～）、日本リスクマネジメント学会会長（２０１４～２０１６年）、ソーシャル・リスクマネジメント学会理事長（２０２０年～）を歴任。主な著書、『企業価値創造型リスクマネジメント―その概念と事例』第４版（白桃書房、２００９年）（日本リスクマネジメント学会賞受賞図書）。『事例で学ぶリスクマネジメント入門―復元力を生み出すリスクマネジメント思考』（同文舘出版、２０１４年）（ソーシャル・リスクマネジメント学会賞受賞図書）。『企業倫理リスクのマネジメント―ソフト・コントロールによる倫理力と持続力の向上』（同文舘出版、２０１４年）（亀井利明賞（日本リスクマネジメント学会賞）受賞図書）など（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）