動物にとって、恐怖は危険を察知し、回避するための安全警報システムのような役割を果たします。しかし、人間には不安を生み出す脅威となっています。本書は心理療法士で精神分析家の著者が、恐怖が果たす役割や、恐怖がネガティブな想像を生み出す仕組みなどを解説。それを踏まえたうえ、著者が自身のクリニックで向き合ったさまざまな患者の実例から見えた、恐怖や不安とうまく付き合っていく方法を紹介します。生きている限り、逃れられない恐怖や不安。本書を読むことで、「恐怖」という感情の認識が大きく変わるでしょう。
もくじ情報：第１章　私たちのなかに棲む恐怖；第２章　安全警報システム；第３章　恐怖と想像が最初に出合うとき；第４章　不安の先の未来；第５章　自らの心の恐怖；第６章　想像できますか？；第７章　想像革命；第８章　恐怖のパラドックス；第９章　カメ

ファランダ，フランク(ファランダ，フランク)
ニューヨーク市のコロンビア大学ティーチャーズカレッジで発達心理学と教育学の修士号を、ニューヨーク州のアデルファイ大学ダーナー・インスティテュートで臨床心理学の博士号を取得。ニューヨーク市のニュースクール大学においていくつかの講座を受けもったほか、最近の数年間では心、比喩および想像に関する学術論文を出版