保育士のベラのもとにある日、大富豪ブレイクが訪ねてきた。高級なスーツに身を包み、ベラの産んだ赤ん坊を抱いて―。９カ月前、ベラは代理母出産したのち、黙って彼のもとを去った。子供の成長をともに見守る約束だったのに、出産後、彼の妻から二度と現れないでと冷たく突き放されたから。何も知らないブレイクは、瞳に非難の色をたたえて言った。「妻と離婚した。さしあたってきみに、息子の面倒を見てほしい」わたしがこの子のナニーに？もちろん、引き受けたくてたまらない。ブレイクの育てる子供は、本当はわたしの血を分けた実の子―。でも、それは絶対に知られてはならない秘密。いったいどうしたら…。

シールド，キャット(シールド，キャット)
ＲＩＴＡ賞の新人賞にあたるゴールデン・ハート賞受賞作家。ミネソタ州で娘と２匹のビルマ猫たちとドーベルマンに囲まれて暮らしている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）