内容紹介：ユゴーにゾラ、タルドからリラダンまで、近代化と産業化が加速する１９世紀フランスで書かれた、来るべき社会を想像するユートピア文学のアンソロジー。
目覚めたまま見る夢の奇妙さよ！科学技術がもたらす「進歩」は自由・平等・連帯を人類に約束し、この世界を理想郷に変えることができるのか。空想社会をめぐる旅行記からＳＦ小説、未来都市のルポから思弁的エッセイまで、近代化と産業化が加速する十九世紀フランスで生まれた、来るべき社会を想像するためのアンソロジー。
もくじ情報：第１部　ユートピアの思想（人間精神の進歩の歴史的一覧の素描（コンドルセ）；イカリア旅行記（エティエンヌ・カベ）；社会問題の解決法（ジャン＝バティスト・ゴダン））；第２部　未来社会の設計図（光（ヴィクトル・ユゴー）；未来史の断片（ガブリエル・タルド）；労働（エミール・ゾラ））；第３部　変貌するパリ（パリの未来（アルセーヌ・ウーセ）；未来のパリ（ヴィクトル・フルネル））；第４部　ユートピアからＳＦ文学へ（栄光製造機（オーギュスト・ド・ヴィリエ・ド・リラダン）；未来の新聞（シャルル・クロ）；眠り椅子（ギィ・ド・モーパッサン））