計量経済学では、ここ２０年ほどの間に多くの重要な発展があったにもかかわらず、入門的教科書の多くは依然として１９６０年代の計量経済学を取り扱っている。本書は非常に簡単なモデルを使い、表現があまり数学的に煩雑にならないよう抑えて、これらの発展を学生や研究者達に分かりやすく説明するようにしている。証明が難しくなるときは省いて適当な参考文献をあげるようにした。より高度な節には星印を付けて選択的なものであることを示した。また本書では、各段階での手法を説明する数値例をいくつか示すとともに、読者が自ら必要な結果を計算できるようデータセットも用意した。