本書は身体科の医師や精神科、心療内科の医師が日常臨床で直面することの多いストレスの関与する疾病に焦点を当て、その病態から、薬物による治療までを解説したものである。まず使用頻度の高い抗不安薬、睡眠薬、抗うつ薬、抗痴呆薬などの薬理学的特徴から、その選択、用法用量を解説した。そして、各科臨床で遭遇することの多い疾病につき病態を述べ、実際の処方例を呈示し、その効果を述べている。
もくじ情報：第１章　向精神薬の選び方と使い方（総論：メンタルケアに使われる薬物；抗精神病薬の選び方と使い方；抗不安薬の選び方と使い方　ほか）；第２章　精神障害および心身症の病態と治療（不安性障害および身体表現性障害；人格障害および食の異常；睡眠障害　ほか）；第３章　精神症状・異常行動からみた精神疾患の見分け方とその対応（一般医に必要な精神療法的面接；不安・緊張・焦燥；強迫症状　ほか）

上島　国利(カミジマ　クニトシ)
１９６５年慶応義塾大学医学部卒業。１９６６年同精神神経入局。１９７０年同大学院医学研究科終了。１９７６年杏林大学医学部精神神経科講師。１９７７年同精神神経科助教授。１９８９年同精神神経科教授。１９９０年昭和大学医学部精神科教授。現在に至る。日本生物学的精神医学会評議員。日本総合病院精神医学会評議員。日本精神科診断学会理事。日本心身医学会評議員。日本神経精神薬理学会監事。日本臨床精神薬理学会理事長。日本医師会学術企画委員（１９９６年～）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）