内容紹介：伊海洋一は定年を四年後に控えた高校の教師だった。春、顧問を引き受けることになった写真部に、一人の謎めいた美少女狩野幸子が入部してくる。幸子はメキメキと写真の腕を上げ停滞気味だった部に活力が生れるようになる。やがて幸子が卒業すると、写真を共通の趣味とする二人は度々会うようになっていく。しかし洋一の心の中では気づかぬうちに一つの感情が育っていたのだった……。親子ほども年の離れた教師と生徒として出会った二人が、心を通わせ、そして一つの決断を持つまでを、伊豆の自然と東京を舞台に描いた物語。
写真部顧問に任ぜられた高校教師・伊海は、部員のやる気のなさに悩んでいた。そこに不思議な美少女が入部してくる。伊豆と東京を舞台に繰り広げられる、生徒と教師の純愛小説。

伊豆海　光(イズミ　ヒカル)
１９４５年８月生。伊豆の国市在住。東京教育大学卒。元静岡県立高校理科教師。病気退職療養中。柿田川みどりのトラスト理事。１９９６年「ウニからの天然色素の製造方法」特許取得（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）