内容紹介：近年、摂食・嚥下リハビリテーションは食べることに必要な咀嚼、姿勢、食べ物、食べ方そのものの訓練にいたるもっとも重要な課題となっており、診療科を問わず日常診療において無視できない重要な項目となってきている。本書では摂食・嚥下障害にリハビリテーションが介入するとどのような改善がみられるか、その過程の考え方を紹介し、摂食・嚥下障害の基礎知識、評価、リハビリテーションの実際までを詳しく解説。また摂食・嚥下障害における介護保険や米国の摂食・嚥下リハビリテーションを紹介。本書は第一線の臨床家によりまとめられ、臨床の現場に立つ先生方にする役立つ内容となった。
もくじ情報：第１章　総論（摂食・嚥下リハビリテーションの考え方；摂食・嚥下の生理―咀嚼嚥下という考え方）；第２章　摂食・嚥下障害の評価（病歴・身体所見のポイント；臨床的評価（嚥下造影・内視鏡を使用しない評価）　ほか）；第３章　知っておきたい基礎知識（摂食・嚥下機能に対する加齢の影響；高齢者の咀嚼嚥下　ほか）；第４章　リハビリテーションの実際（咀嚼負荷嚥下法；摂食・嚥下障害に対する呼吸理学療法　ほか）；第５章　最新のトピックス（介護保険と摂食・嚥下障害；米国の摂食・嚥下リハビリテーション―Ｄｙｓｐｈａｇｉａ　Ｒｅｈａｂｉｌｉｔａｔｉｏｎ　ｉｎ　ｔｈｅ　Ｕｎｉｔｅｄ　Ｓｔａｔｅｓ）

馬場　尊(ババ　ミコト)
１９９０年藤田学園保健衛生大学医学部卒業。１９９６年藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学講座助手。１９９７年米国ジョンズ・ホプキンス大学リハビリテーション科留学（１年間）。２００１年藤田保健衛生大学病院リハビリテーション科赴任医局長。２００１年藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学講座講師。２００４年藤田保健衛生大学衛生学部（現医療科学部）リハビリテーション学科教授。所属学会など：日本摂食・嚥下リハビリテーション学会理事、日本摂食・嚥下リハビリテーション学会資格制度準備委員長・編集委員・医療検討委員、日本リハビリテーション医学会国際委員、日本リハビリテーション医学会専門医