平成２３年３月連結年度導入の包括利益計算書、４月開始年度適用の過年度遡及修正基準を解説。

本書は、２０１１年以降のコンバージェンスの論点の中でも、特に実務への影響が大きいと思われる企業会計基準第２４号「会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」および企業会計基準第２５号「包括利益の表示に関する会計基準」を取り上げ、その決算対応について解説する。
もくじ情報：第１章　財務諸表の表示の変更（財務諸表の表示が大きく変わる；ＩＦＲＳと日本基準の本質的な差異）；第２章　包括利益の決算対応（「包括利益」を表示する目的；「包括利益」とは何か；包括利益導入による財務諸表の表示の変更；「その他の包括利益」の注記；包括利益の計算方法；包括利益計算書の表示の見直し案；包括利益の開示例）；第３章　過年度遡及修正の決算対応（過年度遡及修正の導入の経緯；過年度遡及修正の定義；過年度遡及修正の方法；過年度遡及修正の注記；過年度遡及修正の実務対応；過年度遡及修正の開示例）；第４章　コンバージェンス・ＩＦＲＳに備えた決算早期化・効率化の手法（経理部は「情報製造工場」である；決算早期化が大きな課題となっている；決算早期化の手法）

武田　雄治(タケダ　ユウジ)
公認会計士。株式会社アガットコンサルティング執行役員、北浜総合会計事務所パートナー、ＭＡＡＳ　ＬＬＣパートナー、武田公認会計士事務所所長。ＫＰＭＧ（現有限責任あずさ監査法人）、東証上場企業財務経理部門、コンサルティング会社勤務等を経て、現在、財務会計コンサルティングファームの株式会社アガットコンサルティング執行役員などに就任。監査をする側と監査をされる側の両方の経験を活かし、「経理を変えれば会社は変わる」との信念のもと、「経営と会計をつなぐアドバイザー」として、コンサルティング、セミナー、執筆を通し、経営者・起業家へ会計をわかりやすく伝える仕事を行っている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）