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出版社名:港の人
出版年月:2013年11月
ISBN:978-4-89629-267-1
253P 22cm
北村季吟『伊勢紀行』と黎明期の松坂文化 貞享四年松坂滞在日記を読む
吉田悦之/監修 井上正和/著
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内容紹介・もくじなど
江戸前期、歌人・俳人・国学者として活躍した北村季吟(一六二四~一七〇五)は、代表作『源氏物語湖月抄』ほか優れた古典の注釈書を著し、晩年は幕府歌学方をつとめた。また俳人松尾芭蕉を輩出するなど、国文学史上におおきな業績を残した。貞享四年(一六八七)、季吟が六四歳のとき、伊勢神宮参拝に出掛けて松坂(現松阪市)に一カ月余り滞在した。その滞在日記『伊勢紀行』は、当時の松坂の様子を活き活きと描いて興味深い。本書は、江戸期の松坂の町を記した最古級の記録といわれる『伊勢紀行』を丁寧に翻刻して、大意、注解を施してわかりやすく解説した。さらに『伊勢紀行』を手がかりにして当時の松坂の人びと、社会、文化などを丹念に掘…(続く
江戸前期、歌人・俳人・国学者として活躍した北村季吟(一六二四~一七〇五)は、代表作『源氏物語湖月抄』ほか優れた古典の注釈書を著し、晩年は幕府歌学方をつとめた。また俳人松尾芭蕉を輩出するなど、国文学史上におおきな業績を残した。貞享四年(一六八七)、季吟が六四歳のとき、伊勢神宮参拝に出掛けて松坂(現松阪市)に一カ月余り滞在した。その滞在日記『伊勢紀行』は、当時の松坂の様子を活き活きと描いて興味深い。本書は、江戸期の松坂の町を記した最古級の記録といわれる『伊勢紀行』を丁寧に翻刻して、大意、注解を施してわかりやすく解説した。さらに『伊勢紀行』を手がかりにして当時の松坂の人びと、社会、文化などを丹念に掘り起こした。後年、国学者本居宣長が活躍し、松坂文化はいっそう盛んになるが、その前史ともいえる、黎明期の松坂文化に鍬を入れた画期的な労作がついに成る。
もくじ情報:1 季吟『伊勢紀行』とその時代(松坂の町の歴史と商人たち;伊勢・松坂の文芸―俳諧を中心として;北村季吟と松坂の人びと);2 季吟『伊勢紀行』を読む(『季吟伊勢紀行』―原文と注解編;『季吟伊勢紀行』―補注編);3 その後の北村季吟と松坂(帰京後の北村季吟;村田元次とその蔵書;嶺松院歌会の始まり)
著者プロフィール
井上 正和(イノウエ マサカズ)
松阪市愛宕町、屋号「井筒」の長男として昭和21年8月出生。三重県立伊勢高等学校昭和40年3月卒業。三重県立大学医学部(現国立三重大学医学部)昭和46年3月卒業。同大学小児科学教室入局。昭和53年、「白血病患児の感染症に対する支持療法の研究」により博士号授与。昭和55年7月、山田赤十字病院(現伊勢赤十字病院)に転勤。三十年間の小児科勤務の後、平成23年3月に退職。現在、同病院健診センター嘱託医として勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
井上 正和(イノウエ マサカズ)
松阪市愛宕町、屋号「井筒」の長男として昭和21年8月出生。三重県立伊勢高等学校昭和40年3月卒業。三重県立大学医学部(現国立三重大学医学部)昭和46年3月卒業。同大学小児科学教室入局。昭和53年、「白血病患児の感染症に対する支持療法の研究」により博士号授与。昭和55年7月、山田赤十字病院(現伊勢赤十字病院)に転勤。三十年間の小児科勤務の後、平成23年3月に退職。現在、同病院健診センター嘱託医として勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)