“もう一つ”の働き方改革に注目！ダイバーシティ経営を推進するシステム構築を提言！将来に向けて、より幅広い働き方を選択できるシステム構築の方向性を考察する。

長時間労働是正や賃上げなど、正社員の働き方の再検討が進んでいる。だが、非正規雇用者、女性、高齢者が働く場を効率化することで、就業率をさらに高め、少子高齢化に十分対応可能な労働環境を整備できる。わが国の将来に向けて、その方策を考察・提言する。
もくじ情報：日本の労働市場はどう変わってきたか；第１部　非正規雇用の労働力と貧困（非正規雇用から正規雇用への転換と技術革新；非正規雇用者へのセーフティ・ネットと流動性；所得と時間の貧困からみる正規・非正規の格差）；第２部　女性労働力と出産・育児（結婚・出産後の継続就業―家計パネル調査による分析；育児休業期間からみる女性の労働供給；企業における女性活躍の推進；地域の育児支援政策の就業・出産への効果）；第３部　高齢者の労働力と定年・引退（中高年の就業意欲と引退へのインセンティブ；中高年期の就業における家族要因―配偶者の就業と家族介護が及ぼす影響；定年退職は健康にどのような影響を及ぼすのか；高齢者の失業が健康に及ぼす影響）

阿部　正浩(アベ　マサヒロ)
中央大学経済学部教授。１９６６年生まれ。９０年、慶應義塾大学商学部卒業。９５年、慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程単位取得退学。博士（商学）。電力中央研究所研究員、一橋大学助教授、獨協大学教授等を経て現職