ユーラシア大陸の波乱万丈の歴史を描く大作　　　　「モンゴル人は馬上で育つ。馬の無い人生は翼の無い鳥のよう」というモンゴルのことわざがあります。モンゴルの人々はうれしいときも、悲しいときも、馬とともに生きてきました。　　モンゴル帝国がチンギス・ハンによって作り上げられたのは８００年前。そのころ、広い草原にゲルというテント式の家に住む一家がいました。この家族と子孫たちが、騎馬軍団に入って世界を駆けまわり、中国を治め、日本を攻め、また中国に支配され、さらに社会主義の時代を経て、民主化されていくまでを描きます。　　いつの時代になってもこの家族は代々受け継がれてきた同じ馬の鞍を大事に使ってきました。ユーラシア大陸の波乱万丈の歴史がこの一冊に濃縮されたような対策です。

ガンバートル，イチンノロブ(ガンバートル，イチンノロブ)
モンゴル文化芸術大学美術部卒業。２００４年、第１４回野間国際絵本原画コンクールで奨励賞を受賞。大学時代の同級生でもある妻のボロルマーと共同で、絵本や紙芝居を多数創作している