ＧＨＱカメラマン　ボリアが戦後日本滞在中に全国各地で撮影しためずらしく、貴重なカラー写真の一部を紹介している。上巻では、占領下における統治の仕組みの大改革とともに、破壊された東京再建の様子を示す。それは、戦後の「平和を享受し、復興する前向きな日本人」の姿を撮影しており、資料的価値も高い。
もくじ情報：第１章　米軍と施設接収；第２章　ＧＨＱによる民主化；第３章　ＧＨＱによる非軍事化；第４章　日本再軍備・サンフランシスコ講和への道；第５章　経済復興の礎；第６章　急速に発展を遂げた東京；第７章　東京の庶民の生活

ボリア，ディミトリー(ボリア，ディミトリー)
１９０２年アルバニア生まれ。１９歳でアメリカに移住。写真の撮影技術を習得後、国連に雇われ、ヨーロッパの戦禍の跡と復興の様子を撮影するカメラマンになった。１９４７年ＧＨＱの要請により来日。専属カメラマンとして、１４年間に天皇の全国巡幸に随行して撮影するなど全国各地で活躍した。１９９０年、ワシントンＤ．Ｃ．にて８８歳で死去（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）