企業運営・組織管理において、健全性を確保し、不祥事を予防するためには、裁判過程と裁判結果から学ぶ「司法的企業運営」の考え方が不可欠です。裁判官として著名な会社訴訟や大規模更生事件を担当した筆者が、最近の会社判例を通じて、企業運営・組織管理のあるべき姿を実践的に解説します。

企業活動、経営判断等の健全性を確保し、不祥事を予防するためには、裁判過程と裁判結果から企業運営・組織管理を学ぶ「司法的企業運営」の徹底が必要不可欠である。裁判官として著名な会社訴訟や大規模更生事件を担当した筆者が、最近の主要な会社判例について、その判例が持つ意義・規範性とともに、企業運営・組織管理に資する「道具」として捉える視点を教示する。
もくじ情報：第１章　司法的企業運営（司法的企業運営の理念と目的；司法的企業運営の背景；裁判過程から見る司法的企業運営　ほか）；第２章　司法的企業運営と法律・判例（法律の意義と解釈；判例・裁判例の意義と役割；各種取引―契約書の作成　ほか）；第３章　裁判の利用と裁判の対策（紛争の萌芽と発生；紛争への対処；法的措置の選択　ほか）