ロストジェネレーション、プレカリアートとはなんだったのか。ネオリベラリズムと愛国主義の共犯関係、そして百貨店が生んだ日本らしさとは。デパート文化の発祥からマンガ・ヤスクニ・フクシマ・素人の乱まで跡づけ、日本の“ポスト戦後”を炙り出す。歴史修正主義や原発労働問題にも果敢に取り組む、著者渾身の日本学研究を集成。
もくじ情報：序章　闘う日本学；第１章　日本近代を再考する；第２章　モダン・タイムズへの日本の道―二つの太陽；第３章　思想空間としての百貨店；第４章　グローバル化のなかの日本研究；第５章　トランスとインター―日独のマンガ交流から見えてくること；第６章　ポップ・ナショナリズムの現在―ワンダーランド・ヤスクニ；第７章　フクシマその後―新たな批判的知識の「場」とプラクティークを求めて；第８章　プレカリ化する日本

リヒター，シュテフィ(リヒター，シュテフィ)
ライプツィヒ大学日本学科主任教授。１９８５年フンボルト大学でＰｈ．Ｄ取得。１９９４年ミュンヘン大学で教授資格取得。１９９６年ライプツィヒ大学日本学科主任教授に招聘