内容紹介：余命２ヶ月のあなたのために、どんな料理を作れるのかな――。様々な病を抱える人々が集う料理店・「まぎわ」を舞台に、病と向き合う若き料理人の葛藤と成長を描く、圧巻の感動作！
修業先の和食店を追い出された赤坂翔太は、あてもなく町をさまよい「まぎわ」という名の料理店にたどり着く。店の主人が作る出汁の味に感動した翔太は、店で働かせてほしいと頼み込む。念願かない働きはじめた翔太だが、なぜか店にやってくるのは糖尿病や腎炎など、様々な病気を抱える人ばかり。「まぎわ」はどんな病気にも対応する食事を作る、患者専門の特別な食事処だったのだ。店の正体に戸惑いを隠せない翔太。そんな中、翔太は末期がんを患う如月咲良のための料理を作ってほしいと依頼され―。若き料理人の葛藤と成長を現役医師が描く、圧巻の感動作！

藤ノ木　優(フジノキ　ユウ)
産婦人科医・医学博士。アメブロ公認トップブロガー。２０２０年、第２回日本おいしい小説大賞に「まぎわのごはん」を投稿。２１年、同作を加筆修正し小説家デビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）