内容紹介：父親の突然の転勤で、都会から田舎へ引っ越すことになった世夏。引っ越し当日、車は高速道路を下りると、どんどん山の中に入っていく。お店も家もない、信号もほとんどないくねくね道。ときどき飛びだし注意の標識があるけど、人じゃなくてタヌキやシカの絵が描かれている。周りにあるのは、山、山、山。少々、落ち込み気味の世夏は、新しい家に着くと、散歩にでかける。コンビニもない畑だらけのなか、道を歩いていると、空き地にいたふたりの少年と出会う。勇気を出して声をかけた世夏。この偶然の出会いによって世夏の日常が変わる……。田舎でむかえることになった”はじめての夏”。そこにはキセキが待っていた！１　引っ越し２　恐竜の町３　ハビラサウルス４　星原小学校５　ひみつの自由研究６　羽平町の恐竜館７　星原村の地層８　いざ！　恐竜発掘９　宝探し１０　恐竜おばさんと恐竜少女１１　もう無理！１２　恐竜のたまご１３　世紀の大発見！？１４　はじめての転校１５　化石どろぼう１６　発表
友だちもいないし、知っている人はだれもいない。心細い…。でも、ふたりの男の子と出会い、勇気を出して声をかけた世夏。この偶然の出会いによって世夏の日常が変わる…。ひとりの少女が引っ越し先で迎える“はじめての夏”物語。

麻生　かづこ(アソウ　カズコ)
大阪府生まれ、千葉県育ち。『ぞうのくしゃみでおおさわぎ』で第１７回毎日童話新人賞最優秀賞受賞。日本児童文学者協会会員