ハリー・ポッターは、夏休みが早く終わって学校に戻るのが待ち遠しくてたまらない。休み中は友達もいないし、魔法も使えないのだから。しかし２学年目も、学校はつらいことだらけだった。新しい先生のギルデロイ・ロックハートは鼻持ちならない気取り屋だし、女子トイレには『嘆きのマートル』というゴーストが取り憑いているし、ロン・ウィーズリーの妹のジニーがハリーに関心をもっているのは有難迷惑だし。でも、それもこれも、恐ろしい事件の序の口にすぎなかった。誰かが―いや何かが、ホグワーツの生徒たちを次々と石にしてしまう。毒気を増した宿敵ドラコ・マルフォイがやったのか？ハグリッドの不可解な過去がついに明るみにでたのか？それとも、ホグワーツのだれもが一番あやしんでいる、ハリー・ポッターその人の仕業なのか！鮮やかな色使いの挿絵がふんだんに添えられ、飛び出す「暴れ柳」など、ここだけの８つの仕掛けも備えた「ハリー・ポッター」シリーズ第２巻！