一夜で燃え尽きた恋に後悔はない。私のお腹には残り火が宿っているから。富豪ヴァレンティノが結婚すると聞き、カルリッツは呆然とした。３年前に熱いキスを交わして以来、一途に想い続けてきたのに。そう、彼こそが運命の人。カルリッツは居ても立ってもいられず、結婚式に駆けつけるが、なぜか花嫁は現れず、式は中止となった。動揺するヴァレンティノに寄り添ううちに空気は熱を帯び、気づけばカルリッツは彼に身も心も捧げていた。だが翌朝、ヴァレンティノから別人のように冷たく拒絶され、彼女は泣く泣く立ち去るしかなかった。もう彼には会わない。そう誓った矢先、カルリッツは身ごもっていることに気づき…。

クルーズ，ケイトリン(クルーズ，ケイトリン)
ニューヨークシティ近郊で育つ。１２歳のときに読んだ、海賊が主人公の物語がきっかけでロマンス小説に傾倒しはじめた（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）