内容紹介：人間界と幽世。２つの分かたれた世界をつなぐ陰陽の一族・花柳院家。その家において、忌み双子の妹として生まれた彼方は、生まれたときから日陰の運命を背負っていた。だが、彼方はそのことを不幸に思っていなかった。聡明で優しい兄・永遠が、花柳院家の代表として幽世にわたり「幽世夜廻組」で活躍する未来を思うだけで、幸せだったのだ。だが、兄・永遠は重病に倒れた。男装をして「幽世夜廻組」への入隊を決めた彼方。しかに次期鬼皇の黒楼にひと目で見抜かれることとなり－－。
陰陽寺一族の花柳院家で、彼方は存在しなくていい少女だった。次期当主の忌み双子として、人生を諦めていた彼女は鬼の第六皇子・黒楼と出会う。尊大だが優しい彼に憧れ、彼方は男装して彼が総長を務める百鬼夜廻組へ入隊する。「お前に愛されたくて、俺は千年生きてきた」伝えられない想いを抱える黒楼と、一癖も二癖もある隊士たちと日々を送る、隠れ溺愛系和風ファンタジー！

芹沢　政信(セリザワ　マサノブ)
群馬県出身。第９回ＭＦ文庫Ｊライトノベル新人賞にて優秀賞を受賞し、『ストライプ・ザ・パンツァー』でデビュー。２０１９年、小説投稿サイト「ＮＯＶＥＬ　ＤＡＹＳ」で開催された、講談社ＮＯＶＥＬ　ＤＡＹＳリデビュー小説賞に投稿した『絶対小説』にてリデビューを果たす（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）