きらめく散文によって音の世界の聴き方が変わる本。歴史、生態学、生理学、哲学、生物学をシームレスに融合させながら、鳥や昆虫、風や海、人の声や楽器が作り出す美しい音を紹介。同時に、人間を孤立させ、生態系を断片化し、進化の創造性を弱める「自然破壊による生態系の沈黙」について、説得力ある警告を発する。アメリカ音響学会科学コミュニケーション賞受賞作品。
もくじ情報：第１部　起源；第２部　溢れる動物の音；第３部　進化の創造力；第４部　ヒトの音楽と帰属；第５部　減衰、危機、不公正；第６部　聴くこと

ハスケル，デヴィッド・ジョージ(ハスケル，デヴィッドジョージ)
自然界の科学的、文学的、詩的研究を統合した作品を発表している生物学者。Ｓｏｕｔｈ大学の生物学および環境学の教授であり、グッゲンハイム・フェロー。地球上の音の物語を探求した本書はピュリッツァー賞一般ノンフィクション部門の最終候補、国際ペンクラブ・センターの選出するＥ．Ｏ．ウィルソン科学文学賞の最終選考に残り、アメリカ音響学会の科学コミュニケーション賞を受賞。ニューヨーク・タイムズ紙は本書を「Ｅｄｉｔｏｒｓ’　Ｃｈｏｉｃｅ」に選んだ