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出版社名:明石書店
出版年月:2025年3月
ISBN:978-4-7503-5896-3
259P 22cm
韓国黎明期の民主政治への試み 大統領制と議院内閣制の攻防
高城建人/著
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(通常価格 税込 5,940円)
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内容紹介・もくじなど
本書は、韓国の初代政権である李承晩政権期(1948‐1960)における、李承晩と野党主要政治家の民主主義思想および実際の政治展開過程に関する研究である。現在の韓国という国家の基礎が築かれ、民主主義の制度構築に関して様々な試行錯誤が行われた李承晩政権期を分析することで、現在の韓国政治につながる特徴の根源とその全体像が把握できる。強力な大統領制などが今日の韓国政治の大きな特徴の1つであるが、その基盤をつくったともいえる韓国の初代大統領・李承晩の民主主義観に着目し、分析することで、この特徴がいかなるプロセスを経て形成されたのかについて解明できるであろう。そして、「李承晩政権期に起きた政治的諸事件は、…(続く
本書は、韓国の初代政権である李承晩政権期(1948‐1960)における、李承晩と野党主要政治家の民主主義思想および実際の政治展開過程に関する研究である。現在の韓国という国家の基礎が築かれ、民主主義の制度構築に関して様々な試行錯誤が行われた李承晩政権期を分析することで、現在の韓国政治につながる特徴の根源とその全体像が把握できる。強力な大統領制などが今日の韓国政治の大きな特徴の1つであるが、その基盤をつくったともいえる韓国の初代大統領・李承晩の民主主義観に着目し、分析することで、この特徴がいかなるプロセスを経て形成されたのかについて解明できるであろう。そして、「李承晩政権期に起きた政治的諸事件は、李承晩と野党政治家との民主主義に対する認識の相違によって生じた」という基本認識を提示することで野党政治家と李承晩が主張した民主主義観はそれぞれにどのような特徴を持ち、どう違っていたのか。そしてそれらを基にした実際の政治はどのように展開していったか。さらには、今日的な観点から改めて概観して彼らの民主主義思想の問題点は何であったかを分析の俎上に乗せることで、李承晩政権期の政治的特徴と李承晩が取った不可解な政治行動を解明していく。
もくじ情報:序章;第1部 李承晩政権期主要人物の民主主義思想(李承晩の民主主義思想;保守野党政治家の民主主義思想:趙炳玉の分析を中心に);第2部 李承晩政権初期(1948‐1952)韓国政治の展開(1950年3月と1952年1月の韓国国会の憲法改正論議;1952年1月から5月までの李承晩政権と国会との対立;釜山政治波動の勃発);第3部 李承晩政権中期(1952‐1956)韓国政治の展開(1954年11月の憲法改正論議;野党勢力間の統合の試みと失敗);第4部 李承晩政権後期(1956‐1960)韓国政治の展開(李承晩政権の強硬化・硬直化と民主党内部の派閥対立;李承晩政権の終焉);終章 李承晩政権の遺産
著者プロフィール
〓城 建人(タカシロ ケント)
1994年韓国ソウル生まれ。中学1年生(2007年)まで韓国で生活。帰国後、京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程(2019年修了)を経て、2023年京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。現在、神戸女子大学文学部国際教養学科助教。専門は現代韓国政治史、韓国政治思想史、韓国教育史、日韓関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
〓城 建人(タカシロ ケント)
1994年韓国ソウル生まれ。中学1年生(2007年)まで韓国で生活。帰国後、京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程(2019年修了)を経て、2023年京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。現在、神戸女子大学文学部国際教養学科助教。専門は現代韓国政治史、韓国政治思想史、韓国教育史、日韓関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)