本書で扱う畑地潅漑とは、畑作物に対しての単なる水分補給の灌漑のみでなく、多目的利用や営農用水も含め、営農あるいはより広意義な農村の活性化を踏まえた畑地帯の創設の一翼を担ったものと位置づけしている。そのため、畑地灌漑の基礎的事項については最小限に止め、畑地灌漑漑の現場における実態から問題点についてさぐった。以上のような問題点や現場の実態を踏まえ、今後の畑地潅漑事業計画の推進を図るための方策についてさぐってみる。
もくじ情報：第１章　畑地土壌の基礎；第２章　畑地灌漑の基礎；第３章　普通畑における灌漑；第４章　樹園地における灌漑；第５章　ハウスにおける灌漑；第６章　畑地灌漑の多目的利用；第７章　畑地灌漑用水計画の検討；第８章　畑地造成地の土壌と灌漑―苗場山麓の農地造成

駒村　正治(コマムラ　マサハル)
１９４７年東京都生まれ。１９６９年東京農業大学農学部農業工学科卒業。現在、東京農業大学教授・農学博士。地域環境科学部生産環境工学科。地域資源利用分野農地環境工学研究室。所属学会は農業土木学会、土壌物理学会、日本砂丘学会。講義担当科目は土と水の環境、農地環境工学、農村計画学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）