花を生けることは、花を立てることから始まった―。立花、生花の技法をマスターし、さらに古文書をたずね、その心を探り、その型を自分のものに昇華し、“花を生ける”こと、日本の伝統芸能を今の時代に極めた、岡田幸三師の貴重なる作品集。
もくじ情報：初春；春；夏；秋；冬

岡田　幸三(オカダ　コウゾウ)
大正１５年、福島県喜多方市に生まれる。矢部霽月先生に師事し、池坊花道に入門。茨木峰月先生に師事し、立花、生花の技法を習得。池坊短期大学国文科卒業。池坊文化研究所研究員、池坊短期大学講師歴任。西堀一三先生に私淑。その後、花論、花道史の探求と共に、伝統技法の取得に尽力し、独自の花論を持つに至る。池坊を中心に多くの秘伝、資料類を精査し公刊。池坊に止まらず、花道全般、また、茶道、香道などの伝統芸能に寄与があり、能楽にも立花を通しての活動があった。平成１８年４月没（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）