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内容紹介・もくじなど
文学賞情報:2016年7回山田風太郎賞受賞
京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった―。 文学賞情報:2016年7回山田風太郎賞受賞
京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった―。 著者プロフィール
塩田 武士(シオタ タケシ)
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。新聞社勤務後、2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 塩田 武士(シオタ タケシ)
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。新聞社勤務後、2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
「かい人21面相」を名乗る犯行グループが食品会社6社を次々に脅迫。
「どくいり きけん たべたら しぬで」という脅し文句とともに、青酸ソーダ入り
菓子をばら撒くという手口で世間を震撼させました。
この事件を題材に、書かれたのが本書です。
事件の再取材を命じられた新聞記者と、自分の子供の頃の声が事件に使われたと
気づいた青年の二人が真実に迫る姿を、実際に新聞記者経験のある著者が描いています。
とてもフィクションとは思えないほど生々しい描写に溢れており、読み進むうち、
いつしか現実と虚構が溶け合うような感覚に陥っ…(続く)
「かい人21面相」を名乗る犯行グループが食品会社6社を次々に脅迫。
「どくいり きけん たべたら しぬで」という脅し文句とともに、青酸ソーダ入り
菓子をばら撒くという手口で世間を震撼させました。
この事件を題材に、書かれたのが本書です。
事件の再取材を命じられた新聞記者と、自分の子供の頃の声が事件に使われたと
気づいた青年の二人が真実に迫る姿を、実際に新聞記者経験のある著者が描いています。
とてもフィクションとは思えないほど生々しい描写に溢れており、読み進むうち、
いつしか現実と虚構が溶け合うような感覚に陥ってしまいます。
綿密な取材の上、着想後15年を経て描かれた、著者渾身の長編小説。
ぜひ、ご一読ください。