内容紹介：当代一の影絵師・富右治に大店から持ち込まれた奇妙な依頼とは（「化物　燭」）。越してきた夫婦をめぐって、長屋連中はみな怖気を震うがその正体は？（「隣の小平次」）。名手が江戸の市井を舞台に描く、切なく儚い七つの大江戸奇譚集。
当代一の影絵師・富右治に大店から持ち込まれた奇妙な依頼「化物〓燭」。長屋に越してきた若夫婦の男は幽霊だと恐れられるが…「隣の小平次」。付喪神が見える修繕屋の乙次は怪事件に巻き込まれる「夜番」。江戸の市井を舞台に、名手が描く七つの奇譚。

木内　昇(キウチ　ノボリ)
１９６７年東京都生まれ。出版社勤務を経て、２００４年『新選組　幕末の青嵐』でデビュー。０９年第２回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞、１１年『漂砂のうたう』で第１４４回直木賞、１４年『櫛挽道守』で第９回中央公論文芸賞、第２７回柴田錬三郎賞、第８回親鸞賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）