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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
ジザン,ニコラ(ジザン,ニコラ)
量子物理学者、ジュネーヴ大学名誉教授。量子テレポーテーションや量子暗号などの量子情報科学の第一人者であり、量子もつれを中心とした量子力学の基礎に関する研究でも有名。実験物理学と理論物理学の両方を研究する稀有な存在である。2009年ジョン・スチュワート・ベル賞受賞、2014年「スイスのノーベル賞」と呼ばれるスイス科学賞受賞 ジザン,ニコラ(ジザン,ニコラ)
量子物理学者、ジュネーヴ大学名誉教授。量子テレポーテーションや量子暗号などの量子情報科学の第一人者であり、量子もつれを中心とした量子力学の基礎に関する研究でも有名。実験物理学と理論物理学の両方を研究する稀有な存在である。2009年ジョン・スチュワート・ベル賞受賞、2014年「スイスのノーベル賞」と呼ばれるスイス科学賞受賞 |
量子の世界では、遠く離れた場所にいる2人の同時に投げたさいころが必ず同じ目を出す、という常識的には考えられないことが起こってしまう。しかし、そのような非局所的な相関関係が成り立つのであれば、片方の1人がさいころの出る目を操作することで、どんなに遠く離れた相手にも瞬時に情報を送れてしまう。つまり、光速を超える通信が可能になってしまうのだが、そんなことは本当に実現できるのだろうか。どちらの「非常識」が新しい科学の「常識」となるのか、その鍵を握る量子の本質的な「偶然性」について、量子物理学の第一人者がそれ真髄を丁寧に説明する。アインシュタインを“打ち負かす”実験で知られる物理学者アラン・アスペによる序文を収録。量子論は驚くほど整合的で美しい!
もくじ情報:前菜;局所相関と非局所相関;非局所性と真のランダム性;量子複製の不可能性;量子もつれ;実験;応用;量子テレポーテーション;自然は本当に非局所的なのか;非局所性の新しい展開;結論