ようこそ!
文庫
新書・選書
文芸
教養
人文
教育
芸術
児童
趣味
生活
地図・ガイド
就職・資格
語学
小学学参
中学学参
高校学参
辞典
コミック
ゲーム攻略本
エンターテイメント
日記手帳
社会
法律
経済
経営
ビジネス
理学
工学
コンピュータ
医学
看護学
薬学
出版社名:新評論
出版年月:2022年10月
ISBN:978-4-7948-1220-9
252P 19cm
動物の足跡を追って
バティスト・モリゾ/〔著〕 丸山亮/訳
組合員価格 税込 2,376
(通常価格 税込 2,640円)
割引率 10%
お取り寄せ
お届け日未定
※ご注文が集中した場合、お届けが遅れる場合がございます。
内容紹介・もくじなど
内容紹介:動物たちの「地政学」や「共存の論理」が人類に呼びかけるもの。私たちの視線と行動を大切なほうへと向き直させてくれる5つの「追跡」の物語 南仏の放牧地に突如襲来した狼、アメリカのイエローストーン国立公園に生息する灰色熊(グリズリー)、キルギスの山頂付近に棲むユキヒョウ……手探りで獣道を進み、崖沿いの険路を踏み越えながら、南仏出身の哲学者バティスト・モリゾは、野生動物を「追跡」する。そのたくましい体つきは、哲学者というよりも探検家を思わせる。本書は、著者が経験した五つの追跡の物語を巡る作品だ。追跡という言葉が表す通り、道しるべとなるのは動物が残した痕跡である。モリゾは足跡の形や糞の状態をも…(続く
内容紹介:動物たちの「地政学」や「共存の論理」が人類に呼びかけるもの。私たちの視線と行動を大切なほうへと向き直させてくれる5つの「追跡」の物語 南仏の放牧地に突如襲来した狼、アメリカのイエローストーン国立公園に生息する灰色熊(グリズリー)、キルギスの山頂付近に棲むユキヒョウ……手探りで獣道を進み、崖沿いの険路を踏み越えながら、南仏出身の哲学者バティスト・モリゾは、野生動物を「追跡」する。そのたくましい体つきは、哲学者というよりも探検家を思わせる。本書は、著者が経験した五つの追跡の物語を巡る作品だ。追跡という言葉が表す通り、道しるべとなるのは動物が残した痕跡である。モリゾは足跡の形や糞の状態をもとに、動物の行動を思い描く。この動物はこの地でどのように暮らしているのか。この動物は他の生物とどのように共存しているのか。モリゾは動物の論理を学び、その行動の意図を理解し、動物が知覚しているものを突き止めようとする。追跡は徐々に、動物の世界を理解しようとする哲学的な思索へと移行していく。モリゾが疑問に付すのは、西欧的な「自然」の概念だ。西欧的な自然観は、生物を自然という言葉でひとくくりにし、意志を持たない受動的な存在とみなしている。ところがモリゾが実際に出会う動物たちは、強大な捕食者からミミズに至るまで、実に多様な方法で棲み家を築いている。モリゾはそのような出会いから、西欧の自然主義的な世界観と決別し、生物との関係性に富んだアニミズム的世界観を構築しようと試みる。生物と同じ地平に立ち、共存のための外交関係を築くことはできないかと問いかける。追跡の物語を通して、人間と他の生物との関係性や、生物としての人間のあり方が語られていく。交互に織り込まれた追跡の物語と思索は、見事な一枚絵をなしている。冒険譚としても哲学書としても楽しめる、世界の見方を一変させてくれる作品。(まるやま・りょう 仏翻訳家)
フランスの軍事演習地に棲む狼、アメリカ・イエローストーン国立公園を縄張りとするグリズリー(灰色熊)、キルギス共和国の高原に生息するユキヒョウ、生ごみを分解するミミズ―著者バティスト・モリゾは動物の残した足跡や痕跡を「追跡」することで、動物の棲む世界を地球=大地の視点から浮かび上がらせていく。本書は六つの独立した章から構成され、それぞれの章では、著者が実殿に行った追跡の記録とそれに伴う哲学的思索が語られる。追跡を通して、著者は自然を人間と切り分けて考える近代な西洋の自然観に疑問を付し、人間と人間以外の生物との新たな関係のあり方や人間のありうべき存在のしかたを模索する。
もくじ情報:序章 入森する;第1章 狼のしるし;第2章 一頭の仁王立ちになった熊;第3章 ユキヒョウの忍耐;第4章 慎ましき追跡の技術;第5章 ミミズの世界観;第6章 探求の起源
著者プロフィール
モリゾ,バティスト(モリゾ,バティスト)
1983年生まれ、フランスの哲学者。エクス=マルセイユ大学にて哲学科の准教授を務める。人間と他の生物との関係性について、野生動物の追跡をはじめとするフィールドワークに基づいた研究を行っている
モリゾ,バティスト(モリゾ,バティスト)
1983年生まれ、フランスの哲学者。エクス=マルセイユ大学にて哲学科の准教授を務める。人間と他の生物との関係性について、野生動物の追跡をはじめとするフィールドワークに基づいた研究を行っている