内容紹介：宇宙からの”シグナル”――それは破滅への予兆か、人類への福音か。突如捉えられた、三百万光年離れたＭ３３さんかく座銀河からの人工的電波。中学２年の芦川翔はこの事実に大興奮。誰かと感動を分かち合いたい芦川は天文学者を母に持つ先輩・朱鷺丘昴に話しかけるが……？
電波天文台が、三百万光年離れたＭ３３さんかく座銀河からの人工電波を捉えた。地球外知的生命確認の公表に中学生の芦川翔は大興奮。感動を分かち合おうと天文学者を母に持つ先輩・朱鷺丘昴に話しかけるも、彼は極端に無口な変人で…。一方、電波を感知する人々・レセプターが各地に出現し、共同である実験を始めていた。宇宙からシグナルを送り続ける彼らは何者なのか？かつて宇宙を夢見たすべての人に贈る、青春ＳＦ小説。

山田　宗樹(ヤマダ　ムネキ)
１９６５年愛知県生まれ。９８年に『直線の死角』で、第１８回横溝正史賞を受賞。２００３年に発表した『嫌われ松子の一生』は、映画、テレビと映像化され、大ヒット作となる。２０１３年、『百年法（上）（下）』で第６６回日本推理作家協会賞（長編及び連作短編集部門）受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）