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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
菊池 秀明(キクチ ヒデアキ)
1961年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。東京大学大学院修了。文学博士。中部大学国際関係学部講師・助教授を経て、国際基督教大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 菊池 秀明(キクチ ヒデアキ)
1961年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。東京大学大学院修了。文学博士。中部大学国際関係学部講師・助教授を経て、国際基督教大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
古代以来、中国の歴史は「北から動く」ものだった。しかし清代末期、近代への「変革の風」は南から吹く。その風を起こしたのは、ヤオ族やチワン族などの周辺民族と、漢人や客家の移民たちが生み出す「越境のエネルギー」だった。辺境で過熱する科挙、キリスト教や儒教と軋轢を起こす秘密結社、厳しい競争に生き残るための「〓食(ワンセック)」という行動様式、「外来政権」の波状的な支配を受ける台湾原住民など、中国社会の多様性と流動性から、歴史と現在を捉えなおす。
もくじ情報:序章 中国史のフロンティア=華南;第1章 動き出した人々―福建・広東の移民活動;第2章 越境する漢人移民―広西と台湾への入植;第3章 辺境の科挙熱―中国文明と向き合う;第4章 周辺民族の抵抗と漢文化―流入する移民と秘密結社;第5章 太平天国を生んだ村で―移民社会のリーダーたち;第6章 械闘と動乱の時代―つくり直される境界;終章 越境してやまない人々―海外移住と新たな統合