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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
姜 尚中(カン サンジュン)
1950年生まれ。政治学者。東京大学名誉教授。鎮西学院学院長・熊本県立劇場館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 姜 尚中(カン サンジュン)
1950年生まれ。政治学者。東京大学名誉教授。鎮西学院学院長・熊本県立劇場館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
新たな戦争と、覇権国家の台頭を前に、「アジア的な野蛮」に対する警戒心が強まっている。だが、文明vs野蛮という相変わらずの図式を持ち出しても、未来は暗いままだ。単なる「アジア回帰」でも「アジア主義」の復権でもない突破口は、果たしてどこにあるのか?朝鮮戦争勃発の年に生まれ、「内なるアジア」と格闘し続けてきた思想家が、自らの学問と実人生の土台を根本から見つめ直した一冊。この世界に生きるすべての者が、真の普遍性と共存に至る道は、「アジア的なもの」を潜り抜けることしかない。
もくじ情報:第1章 近くて遠いアジア(「アジア」との出会い;「アジアの代表」「先進国」の日本 ほか);第2章 西欧とアジアの二分法を超えて(「寺子屋」での体験;ドイツへの「エクソダス」 ほか);第3章 地域主義と「東北アジア共同の家」(「戦火のアジア」八〇年;「パックス・ジャポニカ」はなぜ可能だったのか? ほか);第4章 個別的「普遍主義」の可能性―西欧とアジアの「認識論的・存在論的分断」を超えて(アジアから生まれる新たな「普遍」;熊本という郷土(パトリ) ほか)