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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
Kim Un‐su(キム オンス)
1972年、釜山生まれ。慶煕大学国文科修士課程修了。2006年に第一長編である『キャビネット』(論創社)で文学トンネ小説賞を受賞、また2010年に上梓した第二長編『設計者』(クオン)はフランス推理文学大賞候補作にもなった。2016年『野獣の血』で韓戊淑文学賞を受賞 Kim Un‐su(キム オンス)
1972年、釜山生まれ。慶煕大学国文科修士課程修了。2006年に第一長編である『キャビネット』(論創社)で文学トンネ小説賞を受賞、また2010年に上梓した第二長編『設計者』(クオン)はフランス推理文学大賞候補作にもなった。2016年『野獣の血』で韓戊淑文学賞を受賞 |
1993年、釜山の片隅の港町クアム。万里荘ホテルの支配人ヒスは、18歳の時にクアムの裏社会を仕切るソンに拾われて以来、やくざ稼業に生きてきた。クアムは長年、海を挟んだ影島の組織と睨み合いつつ共存共栄を保っている。だがある日、組が所有する工場が流れ者のやくざヨンガンに襲撃され、平和のバランスは崩れだす。背後に影島がいるのではと疑うヒスは、やがて利権を巡る抗争に否応なく巻き込まれていき…韓国発、裏社会に生きる者の哀切を描く圧巻のノワール遂に上陸。