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本 > 文芸 > 古典 > 漢文
出版社名:和泉書院
出版年月:2023年9月
ISBN:978-4-7576-1075-0
281P 22cm
東アジア漢文世界の地政学と日本史書/研究叢書 561
渡瀬茂/著
組合員価格 税込 5,940
(通常価格 税込 6,600円)
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内容紹介・もくじなど
漢字文化圏における威信言語と民族語の葛藤。地政学の泰斗マッキンダーの言う「世界島」の東辺は、威信言語である漢語漢文が支配する世界であった。周辺諸民族は中国から漢字を学び、それぞれの文化と制度を発展させた。例えば鮮卑や契丹、あるいは朝鮮や越南、そして島嶼部の倭と琉球であった。それらの民族の言語と威信言語との葛藤は避けられなかったし、漢化受容派と民族派との対立もあった。本書では中国正史などの史書に即してその葛藤の様相を見た。この葛藤の中でも史書は漢文で書かれるべきものであったが、民族語と民族文字で書かれた史書としていち早く成立したのは『栄花物語』であり、東アジア漢文世界で画期的であった。併せて、「…(続く
漢字文化圏における威信言語と民族語の葛藤。地政学の泰斗マッキンダーの言う「世界島」の東辺は、威信言語である漢語漢文が支配する世界であった。周辺諸民族は中国から漢字を学び、それぞれの文化と制度を発展させた。例えば鮮卑や契丹、あるいは朝鮮や越南、そして島嶼部の倭と琉球であった。それらの民族の言語と威信言語との葛藤は避けられなかったし、漢化受容派と民族派との対立もあった。本書では中国正史などの史書に即してその葛藤の様相を見た。この葛藤の中でも史書は漢文で書かれるべきものであったが、民族語と民族文字で書かれた史書としていち早く成立したのは『栄花物語』であり、東アジア漢文世界で画期的であった。併せて、「国語」の語の来歴を鮮卑族まで遡り、民族語の矜恃を示す言葉であることを確認した。加えて、古代中国に由来する「国人」の語の変転を辿り、また前漢儒教に発する「列女伝」の展開が『大日本史』北条政子伝に至る意義をも考えた。
もくじ情報:序説 母語・民族語・威信言語;1 国語と国人(国語前の「国語」;遼史の語「国人」をめぐって;朝鮮史書と六国史の「国人」);2 栄花物語成立前史小考(中華周辺民族語の運命と歴史叙述;平安朝の言語革命と土左日記);3 東アジアにおける列女伝の展開(劉向列女伝の女性像;遼史列女伝の賢女と烈女;脱脱と金史・宗史の列女伝;高麗史の烈女たち;大日本史列女伝の北條政子像);4 大越史記全書の趙越王記事を読む(大越史記全書の李帝越王紀;中国正史と大越史記全書;正史の越南記事;英雄の力の秘密と女性)
著者プロフィール
渡瀬 茂(ワタセ シゲル)
昭和26年に兵庫県尼崎市、いにしえの津の国は神崎の里のわたりに生まれる。東京都立石神井高等学校および東京都立大学人文学部に学び、国語教師として学習塾・中学校・高等学校・看護学校・短期大学・大学教育学部などの教壇に立つ。現在は和歌山県橋本市に余生を送っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
渡瀬 茂(ワタセ シゲル)
昭和26年に兵庫県尼崎市、いにしえの津の国は神崎の里のわたりに生まれる。東京都立石神井高等学校および東京都立大学人文学部に学び、国語教師として学習塾・中学校・高等学校・看護学校・短期大学・大学教育学部などの教壇に立つ。現在は和歌山県橋本市に余生を送っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)