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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
大久保 純一(オオクボ ジュンイチ)
1959年生まれ。東京大学文学部美術史学科卒業、同大学院博士課程中退。博士(文学)。専攻、江戸絵画史。現在、国立歴史民俗博物館教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 大久保 純一(オオクボ ジュンイチ)
1959年生まれ。東京大学文学部美術史学科卒業、同大学院博士課程中退。博士(文学)。専攻、江戸絵画史。現在、国立歴史民俗博物館教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
グレイト・ウェイヴは一日にしてならず。巨大な波が小舟の上にくずれかかる寸前の一瞬をとらえた北斎の「神奈川沖浪裏」。グレイト・ウェイヴの愛称で世界的に知られているこの錦絵は、さながら日本…(続く)
グレイト・ウェイヴは一日にしてならず。巨大な波が小舟の上にくずれかかる寸前の一瞬をとらえた北斎の「神奈川沖浪裏」。グレイト・ウェイヴの愛称で世界的に知られているこの錦絵は、さながら日本のアイコンとなった観があります。このエネルギーに満ちた傑作を描いたとき、北斎はすでに七〇歳を迎えようとしていました。浮世絵に風景画というジャンルを確立させた北斎が、その高みまでいたった道筋を豊富な画像とともにたどります。
もくじ情報:風景画家としての北斎を考える;1 画業早期の作品にみる風景表現―春朗・宗理期;2 北斎期の多彩な作品にみる風景表現;3 絵手本と画譜にみる風景表現;4 “冨嶽三十六景”の流行―浮世絵風景画の確立;5 “冨嶽三十六景”以後の画壇と北斎