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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
カミニート,ジュリア(カミニート,ジュリア)
1988年、イタリア・ローマ生まれ。2016年La grande A(未訳)で作家デビュー。ジュゼッペ・ベルト賞、バグッタ賞、ブランカーティ賞を受賞した。2019年に発表したUn giorno verr`a(未訳)ではフィエーゾレ賞を受賞した。2021年に発表した本作で、イタリア文学界最高峰のストレーガ賞の最終候補に残り、ストレーガ賞につぐとされるカンピエッロ賞を受賞。イタリア国内だけで18万部超のセールスを記録し、20言語以上での翻訳が決定した カミニート,ジュリア(カミニート,ジュリア)
1988年、イタリア・ローマ生まれ。2016年La grande A(未訳)で作家デビュー。ジュゼッペ・ベルト賞、バグッタ賞、ブランカーティ賞を受賞した。2019年に発表したUn giorno verr`a(未訳)ではフィエーゾレ賞を受賞した。2021年に発表した本作で、イタリア文学界最高峰のストレーガ賞の最終候補に残り、ストレーガ賞につぐとされるカンピエッロ賞を受賞。イタリア国内だけで18万部超のセールスを記録し、20言語以上での翻訳が決定した |
私の母は掃除婦をしながら四人の子どもを育て、障がいを持つ夫を支えた。厳しくも誇り高い母からは、勉学に励み、正しく生きることを強要されてきた。だが私は、貧しさや不条理におしつぶされ、母の厳格さにも息苦しさを覚え、鬱積した心の闇から、次第に暴力的な衝動に駆られていく―。湖畔の町で10代から20代を過ごした少女、ガイアの内面をつぶさに描き、カンピエッロ…(続く)
私の母は掃除婦をしながら四人の子どもを育て、障がいを持つ夫を支えた。厳しくも誇り高い母からは、勉学に励み、正しく生きることを強要されてきた。だが私は、貧しさや不条理におしつぶされ、母の厳格さにも息苦しさを覚え、鬱積した心の闇から、次第に暴力的な衝動に駆られていく―。湖畔の町で10代から20代を過ごした少女、ガイアの内面をつぶさに描き、カンピエッロ賞を受賞、ストレーガ賞最終候補となった傑作長篇、待望の邦訳。