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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
芦辺 拓(アシベ タク)
1958年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒業。86年「異類五種」で第2回幻想文学新人賞に佳作入選。90年『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。2022年『大鞠家殺人事件』で第75回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)および第22回本格ミステリ大賞(小説部門)を受賞 芦辺 拓(アシベ タク)
1958年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒業。86年「異類五種」で第2回幻想文学新人賞に佳作入選。90年『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。2022年『大鞠家殺人事件』で第75回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)および第22回本格ミステリ大賞(小説部門)を受賞 |
あの中絶作を書き継ぎ完結させる!そして物語は更なる仕掛けへ…。江戸川乱歩が昭和8年に鳴り物入りで連載開始した「悪霊」は、傑作となるはずだった。謎めいた犯罪記録の手紙を著者らしき人物が手に入れ、そこで語られるのは、美しき未亡人が異様な血痕をまとった遺体で発見された密室殺人、現場で見つかった不可解な記号、怪しげな人物ばかりの降霊会の集い、そして「又一人美しい人が死ぬ」という予告…。期待満載で幕を開けたこの作品はしかし、乱歩の「作者としての無力を告白」した宣言で途絶した。本書は、乱歩がぶちあげた謎を全て解き明かすと同時に、なぜ「悪霊」が未完になったかに迫る超弩級ミステリである。