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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
小川 隆(オガワ タカシ)
1961年生。駒澤大学大学院仏教学専攻博士課程満期退学。博士(文学)(東京大学、2009年)。駒澤大学総合教育研究部教授。専門は中国禅宗史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 小川 隆(オガワ タカシ)
1961年生。駒澤大学大学院仏教学専攻博士課程満期退学。博士(文学)(東京大学、2009年)。駒澤大学総合教育研究部教授。専門は中国禅宗史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
唐代の禅僧、臨済義玄のことばを集めた『臨済録』。「録中の王」とも称されてきた禅門の聖典だが、「聖典」となる以前に、この書物が伝えようとしたものがある。当時のことばと思想史に即して読みなおした時、「ありのままの汝こそが仏である」、そう迫ってくる臨済の活きた肉声がよみがえる―。清新な現代語訳が拓く、躍動感あふれる禅の語録の世界!
もくじ情報:プロローグ 古典としての禅語録;第1部 「柏樹子」の思想史―書物の旅路(唐代の禅;宋代の禅―圜悟と大慧;『無門関』から日本近代の禅理解へ);第2部 『臨済録』導読―作品世界を読む(臨済の説法;事 已むを得ず―臨済院の説法;傍家波波地―自らを信じきれぬ者たち;未だ見処有らざりし時―若き日の臨済;仏法無多子―黄檗との因縁;ふたたび「祖師西来意」―祖仏と別ならず;無事是れ貴人―修行の否定と平常無事;無位の真人;空中の鈴の響き―臨済と普化);エピローグ 鈴木大拙と二〇世紀の禅