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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
白川 紺子(シラカワ コウコ)
三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞(現ノベル大賞)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 白川 紺子(シラカワ コウコ)
三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞(現ノベル大賞)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
成都随一の高級旅館、張家楼。主人は成都屈指の豪商、張家の末息子・〓圭である。すこぶる病弱な〓圭は、23歳になる今まで幾度となく生死の境をさまよった。風が吹いては寝込み、雨が降っては寝込む。とにかく体が弱いのである。ある日、久しぶりに体調がよく市をそぞろ歩いていると、売卜者(占い師)のような男から突然声をかけられる。いわく、〓圭は幽鬼、妖魅のたぐいを引き寄せる体質で、そのために不調が出るのだと。半信半疑の〓圭だが、彼にお祓いをしてもらうと、確かに調子がいい。それを知った〓圭の父親は、どういうわけか、売卜者の娘を嫁にもらえと言いだした!戸惑う〓圭をよそに結婚話は進み、いよいよ娘はやってきた。―そう、色とりどりに輝く雲に乗り、空の上から。天女とみまがう美しい少女は〓圭に歩みよると、「人間の花婿なんて今時、流行らないわ」と言い放つ。どうやら彼女は「人」ではないらしい…。果たしてこの夫婦、一体どうなる!?